1. 総合ランキング
総合ランキングで北京が首位、上海が第2位、深圳が第3位
北京、上海、深圳はそれぞれ「社会」「経済」「環境」の三大項目において全国のトップを占めている。
北京は「社会」大項目において「生活品質」「伝統・交流」「ステータス・ガバナンス」の3つの中項目で第1位を誇る。上海は、「経済」大項目中「経済品質」「都市影響」および「環境」大項目中「空間構造」の3つの中項目で第1位である。深圳は「環境」「経済」「社会」の三大項目が、それぞれ第1位、第3位、第7位で比較的バランスの取れたパフォーマンスを見せている。しかし、北京と上海は「環境」大項目において多くの解決すべき課題があることが、各指標から見られる。
広州と天津は総合ランキング第4位、第5位で昨年と同位である。両都市は「経済」「社会」2つの大項目で各々特色があるが、天津は「環境」大項目で奮わず、広州の下位に帰した。重慶、杭州、蘇州、南京、成都は、それぞれ第6位から第10位となった。
2. 環境大項目ランキング
環境ランキングは深圳が第1位を保持、三亜、海口がそれぞれ第2位、第3位
深圳の「環境」大項目が第1位の理由として、高水準の都市化、都市交通の利便性の高さ、高密度な人口、コンパクトな空間構造が挙げられる。新興臨海型大都市として、深圳は「環境」「社会」「経済」の三大項目で相対的にバランスがとれている。
「環境」大項目の第2位から第10位までの都市は、三亜、海口、広州、上海、廈門、珠海、福州、重慶、蘇州である。「環境」大項目ランキングトップ10都市の中で重慶と蘇州は、長江沿いの都市であり、その他8都市は臨海都市である。臨海、そして長江沿いの都市は、改革開放後の大交流、大交易時代に急速な経済発展を遂げただけでなく、交通の利便性と生態資源にも恵まれ、開放と交流、そして空間構造と環境品質のパフォーマンスが優れている。
3. 社会大項目ランキング
社会ランキングでは北京は首位、上海、広州がそれぞれ第2位、第3位
北京は首都ということもあり、「社会」大項目の優位は他の都市とは比べることができないほど明確だ。上海は、「社会」大項目において「生活品質」「伝統・交流」「ステータス・ガバナンス」の3つの中項目ですべて第2位である。広州は「生活品質」中項目の第3位を除き、他の中項目は第4位となっている。
重慶、杭州、天津、深圳、南京、成都、西安は、「社会」大項目でそれぞれ第4位から第10位である。
「社会」大項目上位10都市は、直轄市、省都、計画単列市に集中している。深圳は改革開放によって経済特区として発展した新興都市であり、その他9都市は悠久の歴史を湛え、なかでも北京、杭州、南京、西安の4都市が、かつて王朝の古都であった。
注目すべきは、珠江デルタメガロポリス、長江デルタメガロポリス、京津冀メガロポリスと成渝メガロポリスの4大メガロポリスの中心都市が「社会」大項目の上位9位を占めていたことである。
4. 経済大項目ランキング
経済ランキングでは上海、北京、深圳がそれぞれ第1位、第2位、第3位
上海は長江デルタメガロポリスと長江経済ベルトのエンジンとして、「経済」大項目の首位の座を堅持した。北京は「経済品質」と「都市影響」の2つの中項目を上海に譲ったが、「発展活力」中項目では第1位である。「経済」大項目第3位の深圳は「経済品質」「発展活力」「都市影響」の3つの中項目が各々第3位となった。広州、天津、蘇州、重慶、成都、杭州、南京は、「経済」大項目でそれぞれ第4位から第10位である。
珠江デルタメガロポリス、長江デルタメガロポリス、京津冀メガロポリスと成渝メガロポリスの4大メガロポリスの中心都市が「経済」大項目の上位10位を総嘗めにした。
れに対して成都は二位下げて第9位へと滑落、武漢はトップ10外の第11位へと下がった。