中国都市総合発展指標2020


〈中国都市総合発展指標2020〉ランキング


 〈中国都市総合発展指標2020〉が2021年12月28日に発表された。〈中国都市総合発展指標〉は、中国における地級市以上(日本の都道府県に相当)297都市を対象とし、環境、社会、経済の3つの側面(大項目)から都市のパフォーマンスを評価したものである。〈指標〉の構造は、各大項目の下に3つの中項目があり、各中項目の下に3つの小項目が設けた「3×3×3構造」になっており、各小項目は複数の指標で構成されている。 これらの指標は、31%が統計データ、35%が衛星リモートセンシングデータ、34%がインターネットビッグデータで構成され、合計882の基礎データで構成されている。その意味で、〈中国都市総合発展指標〉は、異分野のデータ資源を活用し、「五感」で都市を高度に知覚・判断できる先進的なマルチモーダル指標システムである。


(1)総合ランキング

 総合ランキング第1位は5年連続で北京となり、第2位は上海、第3位は深圳であった。

 〈中国都市総合発展指標2020〉総合ランキングの上位10都市は順に、北京、上海、深圳、広州、成都、重慶、南京、杭州、天津、蘇州となっている。これら10都市は、長江デルタメガロポリスに4都市、珠江デルタメガロポリスに2都市、京津冀(北京・天津・河北)メガロポリスに2都市、成渝(成都・重慶)メガロポリスに2都市と、4つのメガロポリスにまたがっている。

 総合ランキング第11位から第30位は順に、武漢、廈門、西安、寧波、長沙、鄭州、青島、東莞、福州、昆明、合肥、仏山、無錫、済南、珠海、瀋陽、貴陽、大連、南昌、泉州の都市であった。


(2)環境大項目ランキング

 環境大項目ランキングは5年連続で深圳が第1位、広州が第2位、上海が第3位となった。

 〈中国都市総合発展指標2020〉環境大項目ランキングの上位10都市は、深圳、広州、上海、廈門、三亜、ニンティ、シガツェ、チャムド、北京、海口であった。なかでも廈門、三亜、シガツェはそれぞれ第4位、第5位、第7位に順位を上げている。

 環境大項目ランキングで第11位から第30位にランクインした都市は順に、珠海、東莞、成都、舟山、汕頭、山南、南京、重慶、福州、儋州、仏山、ナクチュ、普洱、巴中、杭州、昆明、武漢、泉州、中山、長沙であった。


(3)社会大項目ランキング

 社会大項目ランキングでは北京と上海は5年連続で第1位と第2位、広州は4年連続で第3位をキープしている。

 〈中国都市総合発展指標2020〉の社会大項目ランキング上位10都市は、北京、上海、広州、深圳、南京、成都、重慶、杭州、天津、西安となっている。なかでも南京、成都、天津はそれぞれ第5位、第6位、第9位に上昇し、西安はトップ10にランクインし、武漢はトップ10から脱落した。

 社会大項目ランキングの第11位から第30位は、蘇州、長沙、廈門、鄭州、済南、武漢、寧波、瀋陽、青島、合肥、昆明、福州、ハルビン、無錫、南昌、貴陽、南寧、大連、太原、長春となっている。


(4)経済大項目ランキング

 経済大項目ランキングは5年連続で上海がトップ、第2位は北京、第3位は深圳となった。

 〈中国都市総合発展指標2020〉の経済大項目ランキング上位10都市は、上海、北京、深圳、広州、成都、蘇州、重慶、天津、杭州、南京となっている。なかでも成都は第5位に躍進し、天津と杭州はランクを落とした。

 経済大項目ランキングで第11位から第30位にランクインしたのは、武漢、寧波、東莞、青島、西安、鄭州、長沙、廈門、無錫、仏山、済南、福州、合肥、大連、昆明、瀋陽、泉州、温州、長春、ハルビンの都市であった。

中国都市総合発展指標2019

 雲河都市研究院は、「中国都市総合発展指標2019」を発表した。これは2016年以来4度目の「中国都市総合発展指標」に基づいた中国都市ランキングの発表となる。同指標が中国全国297の地級市及び以上の都市をカバーしたことで、全ての都市が自らの立ち位置や成績を見ることができるようになった。

 「中国都市総合発展指標」は雲河都市研究院と中国国家発展改革委員会発展戦略和計画司が共同で開発した都市評価指標システムである。同指標の特徴は環境、社会、経済の3つの大項目から中国の都市発展を総合的に評価するところにある。各大項目の下に3つの中項目を置き、各中項目は3つの小項目に支えられる。見事な3×3×3構造になっている。また、小項目は数多くの指標データにより構築される。2019年度ではさらに、これらの指標データが878組の基礎データより構成されることとなった。

  これら基礎データは、統計データだけではなく、衛星リモートセンシングデータやインターネットのビッグデータを3分の1ずつ取り入れている。「中国都市総合発展指標」はある意味では五感で都市を感知するマルチモーダルインデックス(Multimodal Index)である。これは世界でも初めての斬新なスーパーインデックスである。

1. 総合ランキング


北京が4年連続総合ランキングで第1位を獲得。上海が第2位、深圳は第3位

「中国都市総合発展指標2019」総合ランキングトップ10都市は、北京、上海、深圳、広州、重慶、杭州、成都、天津、南京、武漢である。この10都市は5つのメガロポリスに分布している。長江デルタメガロポリスに3都市、珠江デルタメガロポリスに2都市、京津冀メガロポリスに2都市、成渝メガロポリスに2都市、長江中游メガロポリスに1都市ある。

総合ランキングではトップ4の北京、上海、深圳と広州は、総合実力が抜群で、連続4年間各々の順位を守り抜いた。4都市其々で見ると、首都北京は社会大項目で他の追随を許さない優位性を持つ。魔都上海は経済大項目で全国トップの座を揺るぎないものとした。新興スーパーシティ深圳は経済大項目におけるパフォーマンスに特に秀でている。由緒ある貿易都市広州は三大項目それぞれの成績のバランスが良い。

重慶は総合ランキングで天津と杭州を超え、2018年の第7位から第5位に上り詰めた。相反して天津は、2018年の第5位から第8位へと後退した。成都と南京は各々順位を1つずつ上げて第7位、第9位になった。これに対して武漢は順位を一位下げて第10位となった。杭州は第6位の座を守り抜いた。

中国都市総合発展指標2019 総合ランキングトップ30都市分布図
中国都市総合発展指標2019 総合ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2019 総合ランキングトップ51-100位都市
中国都市総合発展指標2019 総合ランキングトップ101-200位都市
中国都市総合発展指標2019 総合ランキングトップ201-297位都市

2. 環境大項目ランキング


深圳は環境大項目で連続4年首位、上海と広州は各々第2位、第3位へと躍進

 二酸化炭素排出量を中国の都市評価に取り入れることは、「中国都市総合発展指標2019」の一大進化である。長年の努力により雲河都市研究院は、衛星リモートセンシングデータの解析とGISの分析を用いて各都市の二酸化炭素排出量を正確に算出した。これにより都市評価の精度と分析幅を大幅に上げた。勿論、二酸化炭素排出量を取り入れたことにより総合ランキング、とりわけ環境大項目ランキングに一定の影響を及ぼした。

 「中国都市総合発展指標2019」環境大項目ランキングトップ10都市は深圳、上海、広州、林芝、昌都、廈門、三亜、北京、日喀則、海口である。

 深圳は4年連続環境大項目で第1位に輝いた。上海と広州は其々2018年の第8位、第7位から2019年には第2位、第3位に躍進した。対する北京は2018年の第5位から第8位へと転落した。

  環境大項目ランキングで、チベットの林芝、昌都、日喀則の3都市がトップ10入りしたことは注目に値する。これはチベット各都市のデータ整備が進んだことから、「最後の浄土」であるチベットの、環境における優位性が現れた結果である。

 これまで3年間、廈門、三亜と海口は、環境大項目ランキングの上位に名を連ねる沿海3都市であった。チベット勢3都市のトップ10入りのショックを受けてもなおトップ10内に留まった廈門、三亜、海口3都市は、其々第6位、第7位、第10位に踏みとどまった。

中国都市総合発展指標2019 環境ランキングトップ30都市分布図
中国都市総合発展指標2019 環境ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2019 環境ランキングトップ1-100位都市

3. 社会大項目ランキング


北京、上海が連続4年間、社会大項目ランキングの首位、第2位に輝き、広州が連続3年間第3位に

「中国都市総合発展指標2019」社会大項目ランキングトップ10都市は、北京、上海、広州、深圳、杭州、重慶、成都、南京、武漢、天津である。

 社会大項目ランキングでは連続4年間、北京が首位を、上海が第2位に輝いた。広州は連続3年間第3位を守り抜いた。

 社会大項目は深圳のウィークポイントであった。本年度は大きな進歩を見せ、2018年の第8位から第4位へと躍進した。南京も前年の第10位から第8位へとアップした。

 重慶、成都、武漢は社会大項目ランキングで2018年の順位を保持し、其々第6位、第7位、第9位であった。

 杭州は前年比一位下がって第5位、天津は前年比で五位も下げて第10位へと転落した。

中国都市総合発展指標2019 社会ランキングトップ30都市分布図
中国都市総合発展指標2019 社会ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2019 社会ランキングトップ1-100位都市

4. 経済大項目ランキング


上海が4年連続経済大項目ランキングで首位、北京、深圳も第2位、第3位を不動に

「中国都市総合発展指標2019」経済大項目ランキングトップ10都市は、上海、北京、深圳、広州、天津、蘇州、重慶、杭州、成都、南京である。

3つの大項目の中でも特に実力本位である経済大項目では、ランキング順位の変動幅が最も少ない。第1位から6位までの上海、北京、深圳、広州、天津、蘇州6都市が連続4年間、各々の順位を守った。杭州は連続2年間、第8位であった。

 重慶は前年比で二位上げて第7位へ、南京は同一位上げて第10位となった。これに対して成都は二位下げて第9位へと滑落、武漢はトップ10外の第11位へと下がった。

中国都市総合発展指標2019 経済ランキングトップ30都市分布図
中国都市総合発展指標2019 経済ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2019 経済ランキングトップ1-100位都市

中国都市総合発展指標2018

1. 総合ランキング


北京が3年連続で総合ランキング第1位、上海が第2位、深圳が第3位

 2016年、2017年と同様に総合ランキングトップ5都市は依然として北京、上海、深圳、広州、天津となった。首位の北京は、社会ランキングにおいて圧倒的に優勢で、空気環境の質がさらに改善されたことで、「環境」大項目のパフォーマンスも向上した。総合ランキング第2位の上海は、経済ランキングにおいて首位の座を保持した。「環境」大項目の「空間構造」中項目指標も上海が全国第1位を維持した。総合ランキング第3位の深圳は、「環境」「社会」「経済」の3つのランキングにおいて、それぞれ全国第1位、第8位、第3位となり、比較的バランスのとれた発展をしている。総合ランキング第4位の広州は、社会ランキングにおいて第3位で深圳よりも順位が高くなっている。第5位の天津は、「環境」大項目が第21位で2017年に比べて改善されている。杭州は2017年より順位を1つ上げ全国第6位、重慶は第7位に後退した。成都は2017年の第10位から順位を上げ2018年は第8位、南京は第10位であった。武漢は第9位に返り咲き、蘇州は2017年の第8位から第11位に転落した。

中国都市総合発展指標2018 総合ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2018 総合ランキング1位 – 30位
中国都市総合発展指標2018 総合ランキング31位 – 150位
中国都市総合発展指標2018 総合ランキング151位 – 298位

2. 環境大項目ランキング


深圳は3年連続で環境ランキング第1位、三亜は第2位、海口は第3位を保持

 深圳は3年連続で環境ランキング第1位を獲得し、三亜と海口は2017年と同様、それぞれ第2位、第3位を保った。

 環境ランキング第4位の普洱と第5位の北京は、いずれも2017年と比べ大きく順位を上げている。特に北京の「空間構造」中項目が全国第3位となったと同時に、2017年に比べて空気汚染が大幅に改善された。北京だけではなく、空気の質が大幅に改善された他の都市、例えば福州や広州なども「環境」大項目でのパフォーマンスが、各々相対的に向上した。

 廈門は第6位を維持している。広州と上海は第7位、第8位であり、2017年と比較していずれも3つ順位を落としている。福州と重慶は第9位、第10位となり、2017年より各々1つ順位を下げている。2017年にトップ10都市に入っていた蘇州と珠海は第15位、第18位と2018年は残念ながらトップ10都市にランクインできなかった。

中国都市総合発展指標2018 環境ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2018 環境ランキング1位 – 30位
中国都市総合発展指標2018 環境ランキング31位 – 65位
中国都市総合発展指標2018 環境ランキング66位 – 100位

3. 社会大項目ランキング


北京、上海が3年連続で第1位、第2位、広州は第3位を保持

 北京と上海は3年連続で第1位、第2位を獲得し、広州は2017年と同様に第3位であった。

 首都という性質上、北京は、「社会」大項目の「ステータス・ガバナンス」「伝承・交流」「生活品質」の3つの中項目指標でいずれも他の都市と比類ない優位性をもっている。上海は「社会」大項目の3つの中項目指標で第2位を獲得している。広州の「生活品質」中項目は第3位、「ステータス・ガバナンス」中項目は第5位となった。

 社会ランキングの第4位は杭州、第5位は天津であり、2017年に比べそれぞれ1つ順位を上げた。逆に、重慶は2つ順位を落とし第6位となった。成都は第7位で「伝承・交流」中項目指標は2017年より2つ順位を上げた。深圳は同中項目で1つ順位を後退させ第8位であった。武漢の「生活品質」中項目指標が向上し、これに伴い社会ランキングは2017年より2つ順位を上げ、第9位となった。第10位は南京で2017年と比べ2つ順位を下落させた。前年度第10位であった西安は残念ながら2018年は第11位となり、トップ10都市にランクインできなかった。

中国都市総合発展指標2018 社会ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2018 社会ランキング1位 – 30位
中国都市総合発展指標2018 社会ランキング31位 – 65位
中国都市総合発展指標2018 社会ランキング66位 – 100位

4. 経済大項目ランキング


上海が3年連続第1位を保持、北京は第2位、深圳は第3位

 上海は疑いの余地なく、3年連続で経済ランキングの首位に輝いた。北京が第2位、深圳は第3位となった。

 上海は「経済」大項目の「経済品質」と「発展活力」の両中項目指標で全国第1位に輝いた。北京は「都市影響」中項目指標で全国第1位を獲得した。深圳は「経済品質」と「発展活力」の両中項目指標で全国第3位、「都市影響」中項目指標では全国第4位になった。

 広州、天津、蘇州は、それぞれ第4位、第5位、第6位であり、2017年のランキングと変化がない。成都と杭州は第7位、第8位となり、いずれも2017年より順位を1つ上げている。重慶は第9位で2017年と比べると順位を2つ落とした。武漢は第10位で経済ランキングのトップ10位内に舞い戻った。2017年の経済ランキングトップ10都市にランクインしていた南京は第11位となり、残念ながら今回は追いつけなかった。

中国都市総合発展指標2018 経済ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2018 経済ランキング1位 – 30位
中国都市総合発展指標2018 経済ランキング31位 – 65位
中国都市総合発展指標2018 経済ランキング65位 – 100位

中国都市総合発展指標2017

1. 総合ランキング


総合ランキングで北京が首位、上海が第2位、深圳が第3位

 北京、上海、深圳はそれぞれ「社会」「経済」「環境」の三大項目において全国のトップを占めている。
 北京は「社会」大項目において「生活品質」「伝統・交流」「ステータス・ガバナンス」の3つの中項目で第1位を誇る。上海は、「経済」大項目中「経済品質」「都市影響」および「環境」大項目中「空間構造」の3つの中項目で第1位である。深圳は「環境」「経済」「社会」の三大項目が、それぞれ第1位、第3位、第7位で比較的バランスの取れたパフォーマンスを見せている。しかし、北京と上海は「環境」大項目において多くの解決すべき課題があることが、各指標から見られる。
 広州と天津は総合ランキング第4位、第5位で昨年と同位である。両都市は「経済」「社会」2つの大項目で各々特色があるが、天津は「環境」大項目で奮わず、広州の下位に帰した。重慶、杭州、蘇州、南京、成都は、それぞれ第6位から第10位となった。

中国都市総合発展指標2017 総合ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2017 総合ランキング1位 – 30位
中国都市総合発展指標2017 総合ランキング31位 – 150位

2. 環境大項目ランキング


環境ランキングは深圳が第1位を保持、三亜、海口がそれぞれ第2位、第3位

 深圳の「環境」大項目が第1位の理由として、高水準の都市化、都市交通の利便性の高さ、高密度な人口、コンパクトな空間構造が挙げられる。新興臨海型大都市として、深圳は「環境」「社会」「経済」の三大項目で相対的にバランスがとれている。
 「環境」大項目の第2位から第10位までの都市は、三亜、海口、広州、上海、廈門、珠海、福州、重慶、蘇州である。「環境」大項目ランキングトップ10都市の中で重慶と蘇州は、長江沿いの都市であり、その他8都市は臨海都市である。臨海、そして長江沿いの都市は、改革開放後の大交流、大交易時代に急速な経済発展を遂げただけでなく、交通の利便性と生態資源にも恵まれ、開放と交流、そして空間構造と環境品質のパフォーマンスが優れている。

中国都市総合発展指標2017 環境ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2017 環境ランキング1位 – 30位
中国都市総合発展指標2017 環境ランキング31位 – 150位

3. 社会大項目ランキング


社会ランキングでは北京は首位、上海、広州がそれぞれ第2位、第3位

 北京は首都ということもあり、「社会」大項目の優位は他の都市とは比べることができないほど明確だ。上海は、「社会」大項目において「生活品質」「伝統・交流」「ステータス・ガバナンス」の3つの中項目ですべて第2位である。広州は「生活品質」中項目の第3位を除き、他の中項目は第4位となっている。
 重慶、杭州、天津、深圳、南京、成都、西安は、「社会」大項目でそれぞれ第4位から第10位である。
 「社会」大項目上位10都市は、直轄市、省都、計画単列市に集中している。深圳は改革開放によって経済特区として発展した新興都市であり、その他9都市は悠久の歴史を湛え、なかでも北京、杭州、南京、西安の4都市が、かつて王朝の古都であった。
 注目すべきは、珠江デルタメガロポリス、長江デルタメガロポリス、京津冀メガロポリスと成渝メガロポリスの4大メガロポリスの中心都市が「社会」大項目の上位9位を占めていたことである。

中国都市総合発展指標2017 社会ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2017 社会ランキング1位 – 30位
中国都市総合発展指標2017 社会ランキング31位 – 150位

4. 経済大項目ランキング


経済ランキングでは上海、北京、深圳がそれぞれ第1位、第2位、第3位

 上海は長江デルタメガロポリスと長江経済ベルトのエンジンとして、「経済」大項目の首位の座を堅持した。北京は「経済品質」と「都市影響」の2つの中項目を上海に譲ったが、「発展活力」中項目では第1位である。「経済」大項目第3位の深圳は「経済品質」「発展活力」「都市影響」の3つの中項目が各々第3位となった。広州、天津、蘇州、重慶、成都、杭州、南京は、「経済」大項目でそれぞれ第4位から第10位である。
 珠江デルタメガロポリス、長江デルタメガロポリス、京津冀メガロポリスと成渝メガロポリスの4大メガロポリスの中心都市が「経済」大項目の上位10位を総嘗めにした。

れに対して成都は二位下げて第9位へと滑落、武漢はトップ10外の第11位へと下がった。

中国都市総合発展指標2017 経済ランキングトップ30都市
中国都市総合発展指標2017 経済ランキング1位 – 30位
中国都市総合発展指標2017 経済ランキング31位 – 150位

中国都市総合発展指標2016

1. 総合ランキング


総合ランキングで北京が首位、上海が第2位、深圳が第3位

  北京が総合ランキングで上海を抑えて第1位となったのは、「社会」大項目のパフォーマンスで上海を大きく上回ったことによる。しかし、北京は「経済」大項目で上海と比べてやや遜色があり、「環境」大項目のパフォーマンスでは上海より大きく下回っている。
 深圳は総合ランキングで北京、上海に続く第3位となった。深圳の優位性は「環境」大項目と「経済」大項目に表れている。特に「環境」大項目では深圳がランキング第1位を獲得した。新興都市である深圳は、「社会」大項目のパフォーマンスでやや遜色がある。
 広州は総合ランキングで第4位、天津は第5位となった。両都市は「社会」大項目と「経済」大項目で各々特色があり、広州は「環境」大項目のパフォーマンスで天津に秀でている。
 蘇州、杭州、重慶、南京と武漢は第6位から第10位であり、「社会」大項目と「経済」大項目において、5都市はほぼ上位10位内に入っている。しかし「環境」大項目では、最も順位の高い蘇州でも、ランキングは第20位に留まっている。

中国都市総合発展指標2016 総合ランキングトップ20都市
中国都市総合発展指標2016 総合ランキング1位 – 20位

2. 環境大項目ランキング


環境ランキングは深圳が堂々第1位、寧徳、フルンボイルがそれぞれ第2位、第3位

  深圳は「環境」大項目で首位となった。環境の各中項目指標のパフォーマンスでは、「空間構造」は第3位、「環境品質」は第10位、「自然生態」は第26位である。
 寧徳は「環境」大項目で第2位である。福建省にある寧徳はあまり知られていない都市ではあるが、気候は穏やかで、「水資源量」や「森林面積率」、「空気質指数」のいずれの指標も飛び抜けて高い。
 内モンゴル自治区フルンボイルは「環境」のランキングで第3位である。北部全域で「環境」大項目の上位20位入りした唯一の都市。森林、草原、空気の清々しさが際立っている。
 三亜、上海、南平、三明、汕尾、麗江、福州がそれぞれ第4位から第10位までの都市である。
 注目すべきは、総合ランキング上位10都市で、深圳と上海だけが「環境」大項目のトップ10に入ったことである。

中国都市総合発展指標2016 環境ランキングトップ20都市
中国都市総合発展指標2016 環境ランキング1位 – 20位

3. 社会大項目ランキング


社会ランキングでは北京は首位、上海、天津がそれぞれ第2位、第3位

 北京と上海は「社会」大項目で第1位と第2位であった。「伝承・交流」中項目では北京は上海に秀で、「社会ガバナンス」中項目では上海が北京を超えている。「生活品質」中項目では両都市は伯仲している。
 天津、杭州、広州、重慶、南京、蘇州、武漢と成都が、「社会」ランキングで第3位から第10位までの都市である。この8都市の偏差値の差はそれほど大きくはなく、偏差値が最大の天津が69.4で、最小の成都が65.5となっている。
 「伝承・交流」中項目指標は天津、広州、重慶が優勢で、「生活品質」中項目では杭州、蘇州が秀でている。

中国都市総合発展指標2016 社会ランキングトップ20都市
中国都市総合発展指標2016 社会ランキング1位 – 20位

4. 経済大項目ランキング


経済ランキングは上海首位、北京と深圳がそれぞれ第2位、第3位

 上海と北京が「経済」大項目で第1位、第2位。「経済品質」と「発展活力」の2つの中項目では上海が秀でているが、「都市影響」指標では、北京が突出した首位である。
 深圳、広州、天津と蘇州は「経済」大項目で第3位から第6位である。深圳は「経済品質」と「発展活力」の両中項目指標で上位であり、広州は「都市影響」指標でのパフォーマンスが目をひく。
 杭州、重慶、南京、成都は「経済」大項目で第7位から第10位となった。この4都市の偏差値に大きな違いはないが「経済品質」中項目では重慶がより優れて第4位である。「都市影響」指標では杭州と成都が比較的よく、各々第5位、第9位となった。

中国都市総合発展指標2016 経済ランキングトップ20都市
中国都市総合発展指標2016 経済ランキング1位 – 20位