長春:中国東北最大の自動車産業基地【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 長春市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第26位にランクインした。同市は2019年度の順位を維持した。

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 吉林省の省都である長春市は、中国東北地域の中核都市の1つであり、重要な産業基地である。2021年現在、長春市の総面積は2万4,592平方キロメートル(秋田県と新潟県を足した面積と同等)を有しGDPは約7,103億元(約14.2兆円、1元=20円換算)を達成、前年比6.2%増となった。2021年末における長春の常住人口は約909万人にのぼり、人口1,000万人クラスのメガシティにあと一歩の人口規模まで近づいている。

 長春市は、北海道の札幌市とほぼ同じ緯度にあるものの、冬の気候は札幌よりも厳しい。一般に、長春における気候の特徴は、春は乾燥して風が強く、夏は短い。秋は晴れて暖かく、冬は長く厳しい。年平均気温は4.6℃で、1970年には最低気温-36.5℃を記録した。

 長春は、戦前から工業基地として発展してきた。新中国で最も早く自動車工業基地が建設され、「東方のデトロイト」とも呼ばれている。「中国都市自動車産業輻射力2020」では、上海に次ぐ第2位の実力を備え、国内有数の自動車メーカー「第一汽車」を生んだ。詳しくは、下記の記事「【ランキング】自動車大国中国の生産拠点都市はどこか? 〜2020年中国都市自動車産業輻射力ランキング」を参照されたい。

 長春は高等教育機関も多く立地している。吉林大学や人民解放軍航空隊航空大学が名高い。「中国中心都市&都市圏発展指数2020」大項目「文化教育」では長春は21位だが、それを構成する「高等教育指数」は15位、「世界トップクラス大学指数」は16位となっている。また、大項目「輻射能力」を構成する「高等教育輻射力」は16位である。

 高等教育機関に支えられ、長春は大項目「イノベーション・起業」を構成する「両院院士指数(「両院」は中国科学院と中国工程院を示し、両院に所属する高い研究能力を有する研究者を「両院院士」と呼ぶ。両院院士指数はその人員規模を示した指数である)」が、9位に入っている。


中国中心都市&都市圏発展指数

中国中心都市&都市圏発展指数2020
中国中心都市&都市圏発展指数2019
中国中心都市&都市圏発展指数2018
中国中心都市指数2017

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