武漢【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 武漢市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第13位に輝いた。同市は2019年度から順位を2位落とした。

 武漢市は湖北省の省都である。中国中部地域の最大都市であり、工業、科学、教育の重要な拠点都市でもある。総面積は約8,569km2で広島県とほぼ同じ面積である。

 武漢市は世界でも水資源が最も豊富な都市のひとつであり、水域面積は全市の面積の4分の1を占めている。武漢市の水域面積は2,217.6km2(琵琶湖の面積の約3.3倍)、水域の面積カバー率は26.1%である。

 武漢市は中国東西軸の長江と、南北軸の陸上大動脈が交差する場所に位置している。故に、交通のハブ機能が発達している。本指標の「空港利便性」項目では全国第25位、航空旅客数は第12位である。「高速鉄道便数」は全国第13位で、「準高速鉄道便数」は第2位であった。

 武漢は新型コロナウイルスの試練に世界で最初に向き合った都市であった。武漢は27カ所の三甲病院(最高等級病院)を持ち、医師約4万人、看護師5.4万人と医療機関病床9.5万床を擁する。〈中国都市総合発展指標2018〉での「経済」の指標「医療輻射力」ランキングで全国第7位の都市である。しかしながら、武漢のこの豊富な医療能力が新型コロナウイルスの打撃により、一瞬で崩壊した。

 よくも悪くも中国の医療リソースは中心都市に高度に集中している。武漢は1千人当たりの医師数は4.9人で全国の水準を大きく上回る。武漢と同様、医療の人的リソースが大都市に偏る傾向はアメリカや日本でも顕著だ。ニューヨーク州の1千人当たりの医師数は4.6人にも達している。東京都は人口1千人当たりの医師数が3.3人で、これは武漢より少なく、ニューヨークと同水準にある。

 しかし、武漢、ニューヨークの豊かな医療リソースをもってしても、新型コロナウイルスのオーバーシュートによる医療崩壊は防ぎきれなかった。2020年5月11日までは、中国の新型コロナウイルス感染死者数累計の83.3%が武漢に集中していた。その多くが医療機関への集中的な駆け込みによる集団感染や医療崩壊による犠牲者だと考えられている。

 2020年4月8日、武漢市では2カ月半にわたった都市封鎖(ロックダウン)が解除され、武漢市民は1月23日以来、ようやく市外へ出られることが可能となった。ゼロコロナ政策によって普段の日常が取り戻され、それは今日まで続いている。


中国中心都市&都市圏発展指数

中国中心都市&都市圏発展指数2020
中国中心都市&都市圏発展指数2019
中国中心都市&都市圏発展指数2018
中国中心都市指数2017

寧波【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 寧波市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第12位に輝いた。同市は2019年度の順位を維持した。

 寧波市は、浙江省の東部に位置する計画単列市・副省級都市であり、中国南東部沿岸の重要な港湾都市である。総面積は9,816平方キロメートル(青森県と同程度)であり、海岸線の総延長は1,594キロメートルと省の海岸線の約24%を占め、市内には大小614の島を有している。常住人口は約940万人であり(2020年・全国23位)、GDPは1兆2408億元(2020年・全国12位)に達する。

 寧波市は、唐・宋代から海外貿易で栄えてきた貿易都市である。唐の時代、寧波市は海上シルクロードの起点であり、揚州や広州と並ぶ中国三大貿易港の一つであった。宋の時代には、広州、泉州と並ぶ対外貿易の三大港の一つに数えられていた。現代においても中国港湾機能中枢都市の地位は揺るがず、コンテナ取扱量は世界第3位(2020年)を誇り、世界79カ国・地域の400以上の港に航路を持つ重要な港である。

 寧波市は、中国商人発祥の地とも呼ばれ、「中国で最も賢い」と言われる上海人の1/4は寧波出身者である。また、寧波は華僑の故郷としても有名で、30万人以上の寧波人が世界50以上の国と地域に居住している。海外の寧波人は、寧波市と世界を結ぶ重要な架け橋となっている。


中国中心都市&都市圏発展指数

中国中心都市&都市圏発展指数2020
中国中心都市&都市圏発展指数2019
中国中心都市&都市圏発展指数2018
中国中心都市指数2017

西安【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 西安市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第11位に輝いた。同市は2019年度の順位から2位上昇した。

 西安市は陝西省の省都であり、中国西北地方の政治・経済・文化の中心地である。古くは長安と呼ばれ、紀元前11世紀からから約2,000年の間に、秦、漢、隋、唐など13の王朝の都として栄えてきた。1981年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)が選定した世界十大古都の一つであり、中国四大古都の一つとして数えられている。西安は中華文明の重要な発祥地であり、シルクロードの起点でもある。

 西安市は関中平野の中央に位置し、北は魏河、南は秦嶺山脈に囲まれ、8つの大河が長安を潤している。人口は約1,300万人で、総面積は10,108平方キロメートル(岐阜県と同程度)。

 また、西安市は中国屈指の観光地であり、教育都市の一つでもある。西安交通大学、北西理工大学、西安電子科技大学など7つのトップクラスの大学が立地し、科学と教育の重要な中心地となっている。西安市には現在、2つの世界遺産が登録され、毎年多くの観光客が国内外から訪れている。


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南京【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 南京市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第9位に輝いた。同市は2019年度の順位を維持した。

 南京市は江蘇省の省都であり、江蘇省の政治、経済、科学技術、教育、文化の中心となっている。長江の入江から380kmに位置する東西南北を結ぶポジションから、南京市には古くから数多くの王朝の都が設けられてきた。「南京」とは「南の都」という意味をもち、名高い中国古都の1つである。

 最初に南京市が首都になったのは、今から約2,800年前、春秋時代の呉の時代であった。その後、東晋、六朝、南唐、明といった十の王朝が帝都と定めた歴史より「十朝都会」と呼ばれている。太平天国や中華民国統治時代には首都として定められた。14世紀から15世紀にかけては、世界最大の都市として栄華を誇った。


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重慶【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 重慶市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第8位に輝いた。同市は2019年度の順位を維持した。

 重慶市は長江上流に位置し、上海市からは約2,500km西南にある内陸部の直轄市である。重慶市は長江と嘉陵江という2本の河川が合流する地点に開け、山や川の入り組んだ高低差の激しい半島状の地形になっている。市内の標高差は220m近くもあり、長い階段が街の随所に見られる独特の風景をつくりだしている。重慶市は北海道に相当する8.2万km2の面積に約2,991万人という世界の都市の中で最大の人口規模を抱える。夏季の気候が高温多湿であるため、南京市、武漢市と並び三大「かまど」と言われている。

 重慶市は長い歴史を持つ都市であり、『三国志』の「蜀」に属する地として日本でも有名である。1891年に開港し、中国西南部における近代化の拠点となった。1937年から1946年までは中華民国政府の「戦時首都」が置かれ、日中戦争時代の中国の心臓部であった。


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杭州【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 杭州市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第7位に輝いた。同市は2019年度の順位を維持した。

 浙江省の北部に位置する杭州市は同省の省都であり、浙江省の政治、経済、文化、交通、金融の中心地である。西安、洛陽、南京、北京、開封、安陽、鄭州と並ぶ「中国八大古都」の1つであり、「地上の楽園」と讃えられるほど風光明媚で、古くから栄えた都市である。世界遺産の西湖や京杭大運河をはじめとする著名な観光地が点在し、国内外から多くの観光客を惹きつける観光都市でもある。

 近年の中国における目覚ましい経済発展の背景にあるのは、スタートアップの活力だ。中国のスタートアップ都市といえば、北京、上海、深圳というイメージをもつ人が多いだろう。しかし、杭州の活躍はそれらの都市にも劣らない。なぜ、杭州のスタートアップがここまで躍進を遂げているのか。その理由は杭州がアリババのお膝元だからである。世界最大のユニコーン企業「アント・フィナンシャル」を筆頭に、杭州にはアリババが出資する数々のメガベンチャーが勃興し、一大IT経済圏が形成されている。杭州の企業の活力は、このようなIT企業が牽引している。


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天津【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 天津市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第6位に輝いた。同市は2019年度より順位を1位下げた。

 天津市は中国4大直轄市の1つである。西側には北京市、東側には渤海を望み、かつて洋務運動の重要な拠点として、中国で西洋の制度及び技術を最も早く取り入れた都市の1つである。面積は約11,917km2と秋田県とほぼ同じ面積で、約1,517万人の常住人口を抱えている。また、世界第8位のコンテナ取扱量(2020年)を誇る天津港を有している。天津港は中国北方における貿易の窓口を担い、後背地はモンゴルやカザフスタンにまで及んでいる。


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中国中心都市&都市圏発展指数2020
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成都【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 成都市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第5位に輝いた。同市は2019年度より順位を1位上げた。

 四川省の中心に位置する省都・成都市は、中国十大古都の一つに数えられ、現在においても四川省の政治、経済、文化、教育の中心地である。成都は歴史的に消費が盛んな都市であり、成都人の気質を示す言葉として「宵越しの金は持たない」と揶揄されるほどである。目抜き通りには外資系ブランドが並び、日経ブランドも多く進出している。


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広州【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 深圳市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第4位に輝いた。同市は2018年以来、3年連続で第4位を維持した。


中国中心都市&都市圏発展指数

中国中心都市&都市圏発展指数2020
中国中心都市&都市圏発展指数2019
中国中心都市&都市圏発展指数2018
中国中心都市指数2017

深圳【中国中心都市&都市圏発展指数2020】

 〈中国中心都市&都市圏発展指数〉は、〈中国都市総合発展指標〉の派生指数として、4大直轄市、22省都、5自治区首府、5計画単列市からなる36の中心都市の評価に特化したものである。同指数は、これら中心都市を、全国297の地級市以上の都市の中で評価し、10大項目と30の小項目、116組の指標からなる。包括的かつ詳細に、中国中心都市の高品質発展を総合評価するシステムである。

 深圳市は、「中国中心都市&都市圏発展指数2020」の総合第3位に輝いた。同市は「中国中心都市&都市圏発展指数」が2017年に発表されて以来4年連続第3位を維持した。


中国中心都市&都市圏発展指数

中国中心都市&都市圏発展指数2020
中国中心都市&都市圏発展指数2019
中国中心都市&都市圏発展指数2018
中国中心都市指数2017